研究課題/領域番号 |
15K11765
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研究機関 | 石川県立看護大学 |
研究代表者 |
長谷川 昇 石川県立看護大学, 看護学部, 教授 (10156317)
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研究分担者 |
望月 美也子 京都文教短期大学, 食物栄養学科, 准教授 (20367858)
高山 成子 金城大学, 看護学部, 教授 (30163322)
鳥居 昭久 愛知医療学院短期大学, 理学療法学専攻, 教授 (60513182)
加藤 真弓 愛知医療学院短期大学, 理学療法学専攻, 准教授 (90512856)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 老年看護学 |
研究実績の概要 |
平成26年度 介護予防事業及び介護予防・日常生活支援総合事業(地域支援事業)の実施状況に関する調査結果によると、要介護予備群である二次予防事業対象者のうち、「認知機能の低下」の該当者が44.5%「運動器の機能低下」の該当者が53.0%と報告されている。 本研究は、紫外線量や生活基盤の異なる3地域(北陸、近畿、東海)の高齢者を対象者として、脂溶性ビタミンの尿中最終代謝物質を測定し、認知機能の低下やサルコペニアの発症と関連する「紫外線量」「生活機能」「栄養」の視点から、それぞれの地域特有のリスクの検討を行う。そして、それらの結果から「高齢者の自立した生活を維持するための非侵襲的評価指標」の確立を最終目的としている。 平成28年度は、認知機能および身体機能(移動機能)と血清ビタミンD濃度と尿中代謝産物との相関について検討した。 北陸、近畿、東海の地域から4市町村のデイケア利用者(60~100歳)を対象者として、身体機能調査(SPPB、TUG、握力)、認知機能調査、栄養摂取量調査、血液検査、尿検査を実施した。現在、それぞれの測定項目と地域特有のリスクについて研究分担者および分担者らと検討しており、認知症とサルコペニアの発症に関する相関も解析中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
認知機能および身体機能(移動機能)と血清ビタミンD濃度と尿中代謝産物との相関ついて、研究成果の一部を論文としてまとめている。また、平成28年度だけでなく複数年度で研究の継続を希望し、同意が得られている対象者については、経時変化の検討も行っており、おおむね順調である。
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今後の研究の推進方策 |
血清ビタミンD濃度が低く、サプリメントの摂取を希望する対象者に対して、サプリメント摂取前後の認知機能および身体機能と血清ビタミンDの濃度や尿中代謝産物との経時的変化を測定する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究遂行予定地域において、共同研究者の情報をもとに研究対象者募集に関する検討を行った。 その結果、研究対象者の認知機能や身体状況が高いレベルを維持していることが明らかとなったため、本研究の研究対象地域と対象者からその地域を棄却せざるを得ない状況となった。
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次年度使用額の使用計画 |
すでに、研究遂行予定地域の近隣にて研究希望者を募集する予定を整えており、平成29年度中に予備調査と本調査を行う予定である。
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