研究課題
平成26年度 介護予防事業及び介護予防・日常生活支援総合事業(地域支援事業)の実施状況に関する調査結果によると、要介護予備群である二次予防事業対象者のうち、「認知機能の低下」の該当者が44.5%「運動器の機能低下」の該当者が53.0%と報告されている。本研究は、紫外線量や生活基盤の異なる3地域(北陸、近畿、東海)の高齢者を対象者として、脂溶性ビタミンの尿中最終代謝物質を測定し、認知機能の低下やサルコペニアの発症と関連する「紫外線量」「生活機能」「栄養」の視点から、それぞれの地域特有のリスクの検討を行う。そして、それらの結果から「高齢者の自立した生活を維持するための非侵襲的評価指標」の確立を最終目的としている。平成29年度は、ビタミンD補給が血清ビタミンD濃度、認知機能および身体機能(移動機能)に及ぼす影響について検討した。北陸、近畿、東海の地域から4市町村のデイケア利用者(60~100歳)を対象者として、身体機能調査(SPPB、TUG、握力)、認知機能調査、栄養摂取量調査、血液検査を実施した。現在、それぞれの測定項目と地域特有のリスクについて研究分担者および分担者らと検討しており、認知症とサルコペニアの発症に関する相関も解析中である。
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