研究課題/領域番号 |
15K11775
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
高齢看護学
|
研究機関 | 西武文理大学 (2016-2018) 目白大学 (2015) |
研究代表者 |
大宮 裕子 西武文理大学, 看護学部, 准教授 (90604611)
|
研究協力者 |
川嶋 みどり
佐藤 彰紘
松岡 由美子
宮城 恵里子
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
キーワード | うつ伏せ姿勢 / 介護予防 / 高齢者 / ポジショニング / リラクセーション / 腹臥位 |
研究成果の概要 |
在宅で生活している高齢者19名(平均72.15歳)に15分間うつ伏せになってもらい、身体の柔軟性・バランス機能の変化を測定した。身体柔軟性の指標は長座位体幹前屈、バランス機能は上肢前方到達(左右)を用いた。普段からうつ伏せで寝ている者はいなかったが、うつ伏せの後は、リラクセーション効果と共に長座位体幹前屈、上肢前方到達ともに有意な増加がみられた。 さらに、自宅で1日1回週3回以上、食直後を避けた時間帯に楽なうつ伏せ姿勢で15分~30分間休息をとってもらい、月に1度身体柔軟性とバランス機能の測定を6か月間実施したところ、高齢者の身体柔軟性やバランス機能の維持・改善につながることが示唆された。
|
自由記述の分野 |
老年看護学
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
6か月間の変化を測定したことで、継続的なうつ伏せ姿勢の実施による効果が明らかとなった。現在、身体的フレイルの改善として運動に重点を置いたリハビリテーションが主流であるが、活動と休息のバランスが必要な高齢者には、活動と活動の間の休息に安楽なうつ伏せ姿勢を取り入れることで上質な休息となり、リラクセーションとともに身体の柔軟性やバランス機能が向上し、運動の質がより向上する可能性が示唆された。 うつ伏せの姿勢になるためには、大きな資金投資は必要なく、気軽に実践することが可能であり、健康寿命の延伸や介護保険をはじめとした社会保障制度の持続可能性にも貢献できるといえる。
|