研究課題/領域番号 |
15K11777
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研究機関 | 獨協医科大学 |
研究代表者 |
六角 僚子 獨協医科大学, 看護学部, 教授 (10382813)
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研究分担者 |
小林 小百合 東京工科大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (20238182) [辞退]
種市 ひろみ 獨協医科大学, 看護学部, 准教授 (40525143)
関 由香里 獨協医科大学, 看護学部, 助教 (20613285)
本間 昭 社会福祉法人浴風会認知症介護研究・研修東京センター, その他部局等, その他 (40081707)
金子 昌子 獨協医科大学, 看護学部, 教授 (70194909)
白石 裕子 東京工科大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (90734856) [辞退]
高村 久子 獨協医科大学, 看護学部, 助教 (00768062)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 高齢者看護 / 世代間交流 / 世代間交流プログラム / アクティビティケア |
研究実績の概要 |
本研究は、標準化された継続的世代間交流プログラムを習得し、支援を受けたスタッフによる世代間交流実践が高齢者と児にプラスの影響を与えるということを検証する目的で行われている。代表者が2012年からの科学研究費基盤Cで「子どもとの継続的世代間交流はアルツハイマー病者の生活の質を維持改善するか」の介入調査結果から抽出したプログラムを評価し、新たに標準化した継続的世代間交流プログラムとして、スタッフの介入のモチベーションや実践内容を継続する実践継続システムのモデル構築をする過程に入っている。 27年度計画していた、1.標準化した継続的世代間交流プログラム、1)文献検索(世代間交流の効果):国内、欧米の世代間交流プログラムに関する介入方法の標準化に関係したエビデンスを収集、分析し、国際アルツハイマー会議(ブタペスト)の英語抄録として掲載された。さらに、文献を追加し、レビューをしている過程にある。2) インタビュー調査:科学研究費基盤C 24593534のプログラムに介入を直接担当したアクティビティディレクターである専門家7名の協力を得、世代間交流の実践内容・実践上の問題点・障害を明確化する。同時に開発中のプログラムの内容・時間・実施方法などについて意見聴取をし、現在分析を進めている。3)継続的世代間交流プログラムとその教育プログラムを開発:上記の結果にもとづき、講義・演習・フォローアップも含めた包括的な介入教育プログラムを開発した。2.質問紙調査作成、1)世代間交流実践に関する意識調査:介入施設と対照施設のスタッフへ世代間交流実践に関する意識調査を行う目的で質問紙調査の作成、2)継続的世代間交流プログラム研修後の質問紙作成、上記質問紙調査作成を終了させた。 プログラム開発、質問紙調査作成の過程と同時に、調査対象の施設の抽出、説明、同意書受理なども終えることができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究課題にのっとり、おおむね計画通りに順調に進展していると判断できる。 しかし当初は都内の施設を対象と考えていたが、代表者の異動により都内での調査が極めて困難となり、代表者・分担者が移動できる範囲での施設抽出となってしまった。この点が初期に提出した対象と違ってしまった箇所であるが、フィールドは確保された。また研究分担者についても、都内の大学教員を二名依頼していたが、代表者の異動により、非常にコンタクトが困難な状況となったため、28年度はフィールド移動やエフォート等を考えて、分担者を変更した。 これらの変更はあったが、上記通りおおむね順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
現在研究計画にのっとり、着々と進められている。上記の通り、対象施設変更、分担者変更はあるものの、28年度計画にある通り、1.介入の効果判定 1)量的評価として、高齢者の主観的QOL尺度Philadelphia Geriatric Center Affect Rating Scale、認知症の行動心理症状(BPSD)など、スタッフについては世代間交流実践に関する意識調査や職業性ストレス、児については幼児版のQOL尺度、2)質的分析として介入プロセスに関するプロセス分析、観察などで評価を行う。2.プログラム実践開始(28年5月):介入後は2か月ごとに定期的に施設で検討会を実施する。スタッフの実践内容やモチベーション向上について討議、分析を行う。また全体会議を実施しながら、相互のサポート体制を調整する。3.介入群のフォローアップ研修 介入のモチベーションや実践内容を継続するために、27年度に開発したフォローアップを実施する。またインタビュー調査も実施する、状況を整えている状態である。
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次年度使用額が生じた理由 |
先に報告した通り、分担者が会議参加が困難な状況となったため、収支が合わなくなった。l
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次年度使用額の使用計画 |
この使用については、消耗品費用に充てていくことを計画している。
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