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2018 年度 実績報告書

特別養護老人ホームにおける職場環境評価尺度の開発と組織コミットメントとの関連

研究課題

研究課題/領域番号 15K11779
研究機関中部大学

研究代表者

緒形 明美  中部大学, 生命健康科学部, 助教 (80740696)

研究分担者 小木曽 加奈子  岐阜大学, 医学部, 准教授 (40465860)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワード尺度開発 / 職場環境評価 / 特別養護老人ホーム / 人材定着 / 組織運営
研究実績の概要

H30年度は、調査5の本調査から得られた尺度をもとに信頼性・妥当性の検討及び組織コミットメントとの関係を明らかにした(調査6)。
全国特養から無作為抽出した300施設の常勤の介護職と看護職各3名の1,800名を対象とし、回収された介護職188名(54.7%)、看護職156名(45.3%)の計344名(回収率19.1%、有効回答率95.6%)のデータより項目分析を行った。その結果、44項目が因子分析の対象となり、主因子法プロマックス回転により6因子34項目が抽出された。因子名と項目数・因子間のα係数は、【上司の任務】11項目・0.95、【業務改革】7項目・0.90、【人事考課】6項目・0.87、【施設長の任務】4項目・0.89、【教育】3項目・0.88、【介護と看護の協働】3項目・0.87となった。尺度全体のα係数は0.96であった。また、確認的因子分析は、GFI=0.84、AGFI=0.81、CFI=0.92、RMSEA=0.05であったことから、尺度の信頼性および妥当性のあることが示唆された。
組織の人材定着の指標である組織コミットメントに影響する職場環境の要因については、組織コミットメント尺度(総得点の平均)、下位概念の情動的コミットメント(下位概念合計点の平均)、下位概念の継続的コミットメント(下位概念合計点の平均)、下位概念の規範的コミットメント(下位概念合計点の平均)それぞれの従属変数に対し、職場環境評価尺度における職場環境評価の6つの下位概念(各下位概念合計点の平均)を独立変数とする重回帰分析を行った。その結果、最もモデル適合度の高かったのは、従属変数が規範的コミットメントであり、標準偏回帰係数は、施設長の職務0.868、業務改善0.075、教育0.069の順で高いことが示された。このことから、特養の人材定着には、施設長による組織運営の重要性が示唆された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2019 2018

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 介護老人福祉施設の看護職員と介護職員が考える人材定着に必要な職場環境の要素2019

    • 著者名/発表者名
      緒形明美,會田信子,小木曽加奈子
    • 雑誌名

      日本看護科学会誌

      巻: 38 ページ: 255-262

    • DOI

      DOI: 10.5630/jans.38.255

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 介護老人福祉施設における人材定着のための人的マネジメント2018

    • 著者名/発表者名
      緒形明美
    • 雑誌名

      地域ケアリング

      巻: 20(4) ページ: 52-54

    • 査読あり
  • [学会発表] 介護老人福祉施設の職場環境評価尺度作成における項目の検討2018

    • 著者名/発表者名
      緒形明美,小木曽加奈子
    • 学会等名
      第38回日本看護科学学会

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公開日: 2019-12-27  

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