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2018 年度 研究成果報告書

他者評価法による認知症高齢者の精神的健康度の評価

研究課題

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研究課題/領域番号 15K11785
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 高齢看護学
研究機関地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所)

研究代表者

稲垣 宏樹  地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (00311407)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワード高齢者 / 認知症 / 精神的健康 / 他者評価
研究成果の概要

既存の精神的健康尺度から測定項目を選定し,認知症高齢者ならびに本人をよく知る他者87組に対し9項目について聴取し関連を検討した.項目ごとに他者評価と本人評価の一致度(Kappa係数)を算出したところ,0.05~0.29で,一致度は低かった.9項目の合計得点を算出し,他者評価と本人評価の関連を検討した.信頼性係数(Cronbach α)は他者評価0.90,本人評価0.86と高い値を示し,他者評価と本人評価得点間の級内相関係数はr=0.71と強い相関関係を示した.個々の項目での一致度は低いものの,評価の方向性は両社で一致しており,得点を合計することで妥当な評価が可能であると考えられた.

自由記述の分野

老年心理学、発達心理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

高齢化の進行に伴い今後も認知症高齢者の増加が見込まれる中,認知症高齢者ならびに介護者のQuality of Life(QOL)の向上が求められ,体制作りが進められている.最終的なQOL評価は,対象者本人の精神的健康の測定が重要であるが,認知症高齢者の場合,自身の主観的な心理状態を表現することに困難を伴うと同時に,回答の信頼性を確認することが困難である.加えて,代表的な精神的健康の評価尺度は自己評価によるものが多く,実施自体が困難,かつ回答の信頼性も保障されにくい.以上より,認知症高齢者の精神的健康の評価に際しては,自己評価と同程度の信頼性,妥当性を有する他者評価尺度のニーズは高いと考えられる.

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公開日: 2020-03-30  

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