研究課題/領域番号 |
15K11798
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
高齢看護学
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
松下 年子 横浜市立大学, 医学部, 教授 (50383112)
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研究協力者 |
河口 朝子
原田 美智
片山 典子
塩月 玲奈
神坂 登世子
小林 一裕
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | SOC(首尾一貫感覚) / 看護管理者 / 研修 / 離職防止 / スタッフ教育 |
研究成果の概要 |
本研究では新人看護師の離職防止を目的として、看護管理者を対象にした「首尾一貫感覚(SOC: sense of coherence)向上プログラム」を開発、実施した。SOCとは個人の内的・外的対処資源の中から臨機応変に資源を選び取り、動員する能力である。 看護管理者自身のSOCや看護専門職の自律性、看護管理能力のプログラム受講を通じた変化を調査した結果、看護管理者のSOC等はプログラム後に有意な変化は認められなかったものの、プログラムそのものが看護管理能力の向上において有意義な内容であったことが示唆された。SOCを基軸とした看護管理者教育が新人看護師の離職防止に役立ち得る可能性が示された。
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自由記述の分野 |
精神看護学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
新人看護師の離職率は近年一貫して高い傾向にあり、いかに臨床に定着させるかが看護管理者(以降、管理者とする)の共通課題と言える。われわれの先行研究では新人看護師のSOCスコアは日本人の一般平均より著しく低く、また、先輩看護師も高いストレス状態で就労している中で新人看護師を迎え入れている実情がうかがわれている。 本研究の結果、管理者がプログラムを通じてSOCを学修し、スタッフのSOC向上を意図した体制を構築し、職場のSOC(首尾一貫性)を高めて組織を強靭にすることが、組織のSOC(首尾一貫性)の共有と向上、離職防止につながっていくことが推察された。
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