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2018 年度 研究成果報告書

精神障害当事者のためのソーシャルサポート質問紙の段階的開発

研究課題

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研究課題/領域番号 15K11799
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 高齢看護学
研究機関名古屋学芸大学 (2018)
日本赤十字広島看護大学 (2016-2017)
愛知県立大学 (2015)

研究代表者

岩瀬 信夫  名古屋学芸大学, 看護学部, 教授 (40232673)

研究分担者 岩瀬 貴子  活水女子大学, 看護学部, 教授 (80405539)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワードソーシャルサポート / 質問紙 / 精神障害者 / 家族
研究成果の概要

属性に関する質問、ソーシャルサポートの範囲と頻度、ソーシャルサポートの程度に関する質問、満足に関する主観的感情の5段階の質問24項目から構成された精神障害者の家族用質問紙を開発し調査した。
調査結果は、任意抽出法にて300部を配布し、郵送法にて131部を回収した。回答者の平均年齢は70.9歳であった。診断は統合失調症96名であった。障害が明らかになってからの期間は19.4年、病気のことを相談できる身内は2人、友人の数は2.8人であった。
ソーシャルサポートの程度と満足に関して「わりに満足」しており、家族や友人に子供の世話を「あまり頼まず」、特別な援助は「あまり必要としない」特徴があった。

自由記述の分野

精神看護学

研究成果の学術的意義や社会的意義

精神障害者を抱える家族のソーシャルサポートに関する研究は極めて少なく、今回は自助グループを通して調査を行った。高年齢で、病気の診断がついてから20年近く経過しているが、多くは活動的であるにも関わらず、病気のこととなると、相談できる身内よりも、友人の方が多い特徴を持っている。その中でも、医療関係者以外の相談相手は圧倒的に自助グループの関係者を友人としており、病気のことを相談するという行為が極めて限定された範囲に限られていることが示唆された。
精神障害の啓もう、社会的支援という点からの自助グループの果たす役割の大きさが示唆されるとともに、そこに繋がらない家族への支援の仕組みを構築する必要があろう。

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公開日: 2020-03-30  

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