本研究の目標は、成人期の自閉症スペクトラム障害をもつ人とその家族に対する基本的な看護技術を習得するための教育プログラムの開発である。まず、精神科専門看護師5名へのインタビューに基づき、Ⅰ.自閉症スペクトラム障害の理解、Ⅱ.自閉症スペクトラム障害をもつ人との関わり方、Ⅲ.自閉症スペクトラム障害をもつ人の家族支援、Ⅳ.元気にケアを続けるための工夫、の4つのSessionから成るプログラムを考案した。その後、精神科看護師24名を対象としてプログラムを実施した結果、プログラムは有効であることが明らかとなったが、さらに家族支援、二次障害に関する内容を強化する必要があると考えられた。
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