研究実績の概要 |
本研究では、多様な背景をもつ自殺企図がある患者を継続的に支援するための「包括的自殺再企図予防プログラム」の開発を試みた。最終年度となる平成29年度には、平成27年度の調査で明らかとなった「自殺再企図予防を意図した精神科外来看護ケア」と、平成28年度の調査で明らかとなった「自殺企図歴がある患者の入院体験および入院中に提供された看護ケアに対する思い」を参考にしながら、「包括的自殺予防プログラム」の構築に取り組んだ。まず、精神保健専門家に意見を求めながら、自殺再企図のリスクが高い患者に対する継続的な外来看護支援の要点を整理した。それをもとに、外来通院中の患者へ看護面接を行う際のポイントをまとめ、その有用性を精神科クリニック・精神科病院の外来看護師とともに検証することとした。 当初の研究計画では、研究者自身がアクションリサーチの手法を用いてプログラムの有用性を確かめる予定であったが、そこまで発展させることができなかった。
The present study aimed to develop a comprehensive support program to prevent repeated suicide attempts by patients with different backgrounds. I summarized key points in: providing continuous nursing care support for outpatients at high risk of attempting suicide again, and conducting nursing interviews with them, based on the opinions of mental health specialists. However, I could not establish the applicability of the program using action research methods, as stated in the initial research plan.
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