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2016 年度 実施状況報告書

在宅療養者と家族のQOLに影響するレジリエンスの解明と在宅療養支援モデルの構築

研究課題

研究課題/領域番号 15K11831
研究機関武庫川女子大学

研究代表者

新田 紀枝  武庫川女子大学, 看護学部, 教授 (20281579)

研究分担者 太田 暁子  佛教大学, 保健医療技術学部, 講師 (80380252)
奥村 歳子  佛教大学, 保健医療技術学部, 助教 (00636532) [辞退]
久山 かおる  武庫川女子大学, 看護学部, 准教授 (40413489)
秋山 正子  武庫川女子大学, 看護学部, 助教 (80757998)
阪上 由美  武庫川女子大学, 看護学部, 助教 (60711512)
宗岡 千晴  武庫川女子大学, 看護学部, 助教 (00779241)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワードレジリエンス / 在宅療養者 / 家族 / QOL / 介護負担感
研究実績の概要

平成28年度は、在宅療養者および家族のレジリエンス尺度を検討することを目的に、訪問看護利用あるいは外来診療を受けている者397名および家族408名に無記名、自記式の質問紙調査を行った。調査内容は対象者の属性、レジリエンス項目、外的基準として自尊感情尺度(日本語版)、日本語版ソーシャルサポート尺度等である。SPSS23.0を使用して、因子分析(主因子法・Promax回転)、Cronbachのα係数の算出、相関分析等レジリエンス尺度の妥当性、信頼性に関する分析を行った。
その結果、①在宅療養者のレジリエンスは3因子『療養者の周囲からの支援』、『療養者の内面の強み』、『療養者の対処する力』(各5項目)から構成された。各因子と全体のCronbachのα係数は0.85~0.93、各因子と外的基準との相関係数は0.2~0.7の相関が認められた。
②家族のレジリエンスは『介護者の対処する力』、『介護者の内面の強み』、『介護者の周囲からの支援』(各5項目)から構成された。各因子と全体のCronbachのα係数は0.85~0.90、各因子と外的基準との相関係数は0.2~0.6の相関が認められた。内容妥当性は複数の在宅看護学研究者、看護実践者と確認した。以上より、本尺度は信頼性、妥当性が確保されており、在宅療養者のレジリエンスを評価する尺度として使用できると考えられる。
その結果をもとに、本調査の調査票を作成し、倫理審査委員会に申請し、承認を得た。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

予備調査の実施が遅れたため、本調査実施の時期が申請時の時期よりも遅れている。しかし、本調査実施に関して、既に倫理審査委員会の承認を得て、調査協力団体との調整を終え、調査票配付の準備を行ったいる。本調査は6月末に終了し、その後分析をすすめることになっており、研究期間内に研究は完了すると考えられる。

今後の研究の推進方策

返信のあった調査票を速やかに整理し、業者へ入力を依頼する。入力後のデータを研究分担者が分析し、他の研究分担者、研究協力者との連絡を密に取り、分析結果から研究課題の目的の検討を行う。

次年度使用額が生じた理由

27年度に研究分担者が病気で休職した影響で研究の遂行に遅れが生じ、28年度もその遅れと、予備調査実施の協力施設との倫理審査委員会の承認に時間がかかったため予備調査の実施が遅れ、本調査の実施が29年度になったため

次年度使用額の使用計画

29年度に在宅療養者とその家族、各々1000人を対象とした質問紙調査の本調査を実施する。すでに倫理審査委員会の承認を得て、研究協力施設である訪問看護ステーション165事業所に対して調査票の発送準備を進めている。
助成金は調査票の印刷、調査票郵送費、返送費、データ入力作業費および研究成果の発表等に使用する予定である。

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公開日: 2018-01-16  

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