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2017 年度 実績報告書

中等度認知症高齢者の家族のためのレスパイトケアモデルの開発に向けた基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 15K11837
研究機関福岡大学

研究代表者

坂梨 左織  福岡大学, 医学部, 講師 (20569644)

研究分担者 藤田 君支  九州大学, 医学研究院, 教授 (80315209)
西尾 美登里  福岡大学, 医学部, 助手 (20761472)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード認知症 / エンパワメント / 家族介護者 / 尺度開発
研究実績の概要

本研究の目的は、中等度認知症の人の家族介護者に対するレスパイトケアモデルの確立を目指し、家族介護者のエンパワメントを高める支援構築に向けた示唆を得ることがである。
平成29年度は、在宅で認知症の人を介護する家族介護者のエンパワメント尺度の信頼性・妥当性の検証を行った。作成した尺度原案を用いて、2段階による無記名自記式質問紙調査を行った。2つの県の大学病院の外来、在宅療養支援診療所などの医療施設5か所、デイサービスや地域包括支援センターなどの在宅福祉施設13か所に通う家族介護者を対象に、家族介護者及び認知症の人の属性、尺度原案、日本語版認知症介護自己効力感尺度、精神健康度調査票を調査した。
質問紙を820名に配布し、回収率は37.4%、有効回答者数は304名(有効回答率37.1%)であった。家族介護者の平均年齢は65.2歳で、約70%が女性であった。まず項目分析を行って、次に探索的因子分析、信頼性の検討、基準関連妥当性の検討、モデル適合度の検定、安定性の確認を行った。結果は、COSMINのchecklist(Mokkink et.al, 2010)において、内的一貫性、信頼性、構成概念妥当性、基準関連妥当性を満たし、信頼性と妥当性を確保できたと考えられた。また、本尺度は、認知症の人の家族介護者の特性や、日本の家族介護者の特徴を示す因子が含まれていた。したがって、日本における在宅で認知症の人を介護する家族介護者のエンパワメントの特徴や変化を評価することが可能である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2017

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] Empowerment of family caregivers of adults and elderly persons: A concept analysis.2017

    • 著者名/発表者名
      Sayori Sakanashi, Kimie Fujita
    • 雑誌名

      International Journal of Nursing Practice.

      巻: 23(5) ページ: 1-9

    • DOI

      10.1111/ijn.12573

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] Empowerment Structure of Family Caregivers of Persons with Dementia2017

    • 著者名/発表者名
      Sayori Sakanashi, Kimie Fujita
    • 学会等名
      The 20th East Asian Forum of Nursing Scholars
    • 国際学会

URL: 

公開日: 2018-12-17  

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