研究課題/領域番号 |
15K11859
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研究機関 | 大分県立看護科学大学 |
研究代表者 |
影山 隆之 大分県立看護科学大学, 看護学部, 教授 (90204346)
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研究分担者 |
小林 敏生 広島大学, 医歯薬保健学研究院(保), 教授 (20251069)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 交替勤務 / 夜勤 / 睡眠不全 / 眠気 / 生活習慣 / エラー |
研究実績の概要 |
交替勤務に就く工場労働者に対して前年度実施した横断的質問紙調査の結果については、産業精神保健学雑誌への投稿論文を作成中である。 この調査結果に基づき、同じ工場で労働者60名に対する睡眠教育を実施し、実施前後に質問紙調査を行って、教育の効果について検討した。教育の実施方法を三種類設定したが、いずれの方法でもほぼ同じ効果が得られ、夜勤中の眠気に改善傾向がみられた。詳細について引き続き分析中である。 並行して補助的な研究を行った。健康な学生を被験者として自宅で12時間夜勤シミュレーション実験を行い、夜間の仮眠時間帯を二通り設定して、11名に各2夜実施した。実験夜には仮眠時間を除き1時間毎に、ヴィジランス(覚醒度)測定と主観的な眠気評価を行った。客観的なヴィジランス測定結果とカロリンスカ眠気尺度による主観的な眠気評価には中程度の正相関があること、どちらの指標でも「明け方に向けて眠気が強まる傾向」が見られること、この傾向は休憩時間が2時~3時でも4時~5時でも差がないことがわかった。この実験結果は29年度の産業衛生学会で発表するため、演題登録を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
工場労働者に対し、前年度の質問紙調査をふまえた教育的介入の効果検証を実施できた。職場への依頼がスムーズにできたことは、当初の計画通りである。 もう一箇所、病院看護師に対する調査を次年度に実施すべく打診中であるが、前向きの感触を得ているので、最終年度までに予定通りの進展が見込まれる。 付帯実験でも学会発表できるだけのデータを得られたのは、予定以上の収穫である。
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今後の研究の推進方策 |
次年度はこれまでのデータの論文化作業を進めるとともに、看護師に対する横断的調査が実現できるよう努力する。概ね予定通りの進行状況であり、研究計画の予定を変更する必要はない。
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次年度使用額が生じた理由 |
本年度までに相当の研究成果を得ることができたが、これを論文化するための作業がやや遅れており、英文校閲料や投稿料として見込んでいた予算を本年度は使わなかった。また、看護師に対する調査を今年度行えるか、次年度実施となるか、当初計画では決めきれなかったため、本年度に計上していた予算を、結果的には次年度に執行する見通しとなった。さらに、今年度予定していた学会発表が学務の都合でできなくなったため、使用予定の旅費を執行できなかった。以上の理由により、次年度使用額が生じた。
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次年度使用額の使用計画 |
年度末から論文化作業を進めており、次年度早々には論文投稿に至る見通しである。また看護師調査についても職場から前向きの感触を得ており、これに係る予算は最終的に、当初予定通り執行できる見通しである。
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