研究課題/領域番号 |
15K11861
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研究機関 | 沖縄県立看護大学 |
研究代表者 |
野口 美和子 沖縄県立看護大学, その他の研究科, 名誉教授 (10070682)
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研究分担者 |
春山 早苗 自治医科大学, 看護学部, 教授 (00269325)
山崎 不二子 福岡女学院看護大学, 看護学部, 教授 (20326482)
北村 久美子 旭川医科大学, 医学部, 名誉教授 (40292130)
石垣 和子 石川県立看護大学, 看護学部, 教授 (80073089)
大湾 明美 沖縄県立看護大学, その他の研究科, 教授 (80185404)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 島しょ / 看護教育 / 教育プログラム |
研究実績の概要 |
平成27年度は、先行研究「島しょ看護学の教育内容の体系化」(科研24593456)の成果に基づき、「学習指導書」の構成内容を開発し学習指導書(案)を作成することであった。 体系化された学士課程、博士前期課程、博士後期課程に分類された13分野の教育内容のうち、学士課程の科目「島しょ看護学」(2単位30時間)の教育内容項目、教育内容、教育目標、授業形態、授業時間、教育方法、教育上のポイントについて学習指導書(案)を作成した。 島しょ看護学の科目の教育内容項目は、島しょ論、島しょ地区における健康課題ならびに課題解決の方法、島しょ地区における看護上の課題ならびに支援方法の3つであった。島しょ論の教育内容は、島の地理的特徴、恵まれた美しい自然、若者の島外流出と高齢者世帯の増加、保ちにくい匿名性・プライバシー、環海性からくる閉鎖と開放の両義性により育まれる地域文化などがあった。その教育目標は地理、歴史、文化から来る島の特徴を理解するとし、講義1コマで、教育方法はある島を題材にして地理、歴史、文化に関するデータについて、順序性を持って示して解説するとした。 教育上のポイントの例として、「島は狭小性により互いによく知っていることや、隔絶性により人の移動が少ないことで人と人とのつながりが濃厚に維持され「互助」(関係者間の助け合い)が高いという「有利性」がある。また、隔絶性により、共同農作業の「ゆい」や共同売店、公民館活動など住民組織の活動が盛んである。さらに、専門職は主島との往来は不便であることから、生活基盤を島におき、島民と生活を共有しながらその専門性が多面的に生かされている。」と解説をつけている。 このように、学士課程、博士前期課程、博士後期課程の科目ごとに、学習指導書(案)を作成中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
学習指導書(案)の構成要素は開発され、学士課程の科目について、育内容項目、教育内容、教育目標、授業形態、授業時間、教育方法、教育上のポイントについて検討した。
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今後の研究の推進方策 |
次年度は、博士前期課程、博士後期課程の学習指導書(案)を継続して作成する。そして、日本ルーラルナーシング学会に成果を発表し、研究者会議を重ねながら学習指導書(案)の統一性、体系性、活用性を検討する。
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次年度使用額が生じた理由 |
学習指導書(案)は、研究分担者・研究協力者で作成しているため、その連絡・調整に不要額が生じたため。
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次年度使用額の使用計画 |
次年度も博士前期課程、博士後期課程の学習指導書(案)を作成する。
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