研究課題
基盤研究(C)
まず、文献検討及び市町村保健師へのインタビューを行い、自治体が農業従事者に対して行う保健活動には「特定健康診査の受診勧奨」や「健診後の保健指導」が共通して抽出された。次に、保健福祉部署へのインタビューを行い、保健師が健康診断を通じて個別かつ経年的にサポートを行う、介護保険担当者が家族を支えることが農業従事者を支えるという意識をもつ、他部署経験のある職員が将来の町づくりになると考える、が抽出された。最終的に農業従事者の職場環境改善は、多職種の連携によりすすめられていると考えられた。
公衆衛生看護学
本研究は、農業従事者の職場環境改善を抽出する目的で、文献検討とインタビュー調査を行った。本研究の意義は、農業従事者の職場環境改善について、市町村保健師が担う保健活動の中から抽出したことである。市町村保健師は、農業従事者の個別性・地域性を熟知していることから、農業従事者の信頼を得て、サポートに活かすことが期待される。最終的には、職場環境改善の結果、農業従事者の安全と健康づくりに貢献するという意義が考えられる。