研究課題/領域番号 |
15K11866
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研究機関 | 聖路加国際大学 |
研究代表者 |
小野 若菜子 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (50550737)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 死別 / コミュニティ / 都市 / プログラム開発 |
研究実績の概要 |
①インタビュー調査結果の公表:本研究では、死別を経験する家族を支えた地域の人々の関わりがどのようなものかを探索し記述するため、2016年5月から8月の間に半造的インタビューを実施した。その結果を日本地域看護学会誌に論文として公表した。◆小野若菜子,永井智子:死別を経験する家族を支えた地域の人々の関わり,日本地域看護学会誌,21(2),40-48,2018年08月 [査読有り]. ②質問紙調査結果の公表:インタビュー結果を基に今回、2017年10-11月、全国の地域包括支援センターに質問紙調査を実施し、死別を支え合う地域コミュニティの形成について探究した。その質問紙の結果の分析が遅れていたが分析を進め、下記の2つの学術集会にポスター発表し、有意義な討論の機会を得た。◆小野若菜子,永井智子:地域包括支援センターにおける死別サポートの現状と課題,日本地域看護学会第21回学術集会 ,2018年08月.◆小野若菜子,永井智子:死別を支え合う地域コミュニティの形成に関する全国質問紙調査,第7回日本公衆衛生看護学会学術集会,2019年01月. ③介入研究の計画および実施:①②の調査結果を基に住民向けの教育プログラムを作成した。「都市における“死別を支え合うコミュニティ”を育む教育プログラムの開発」というテーマの研究計画書を2018年12月に聖路加国際大学研究倫理審査委員会に提出し、2019年1月に本審査を受け、2月1日に承認された。その後、3月に住民向けの教育プログラムを実施し、38名が参加し、現在、事後の質問紙調査を実施中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究内容の進捗が遅れていたが、研究の最終段階における「都市における“死別を支え合うコミュニティ”を育む教育プログラムの開発」における住民向けのセミナーを実施した。今後、分析、公表を行い、本科研の研究計画は終了する予定である。
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今後の研究の推進方策 |
2020年度に、「都市における“死別を支え合うコミュニティ”を育む教育プログラムの開発」の実施結果を学会発表し本研究課題を終了する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
大学の業務等の多忙により研究の遂行が遅れ、次年度使用額が生じた。すでに、最終年度の段階の介入研究は終了しており、今後、本科研費の残額を活用して、分析や公表を行い、2019年度で本科研は終了する予定である。
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