本研究は、地域住民を対象とした都市における“死別を支え合うコミュニティ”を育む教育プログラムを試行・評価することを目的とした。研究デザインは、自己対照デザインによる介入研究であった。プログラム内容は、講義、グループワークであった。研究参加者は38名(女性30名,男性8名,平均年齢71.8歳)であった。プログラム内容、参加者どうしの交流に「満足だった」が約9割であった。研究参加者は、自分の地域活動や死別サポートの経験に意味を見出していたことから、地域で死別を支えた経験を共有する機会を提供することは重要であると考えられる。
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