極低出生体重(VLBW)児及び超低出生体重(ELBW)児は、神経学的障害を持たなくても共同注意(注意を向けている出来事や事象についての経験と感情を他者と共有する三者関係)の発達が正出生体重(NBW)児と異なるとの報告がある。三者の共同注意の発達の特徴を比較検討すると共に、幼児期早期における簡便、客観的かつ明確な共同注意の評価ツールである共同注意評価スケールを開発した。VLBW及びELBW児は、低体重出生以外に合併疾患を有しない低リスク児であっても、NBW児と比べて他者の視線の追従や指さしへ反応する共同注意と共に自発的な共同注意も少なかった。ELBW児は、より共同注意行動が遅れていた。
|