研究課題/領域番号 |
15K11905
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研究機関 | 佛教大学 |
研究代表者 |
浜崎 優子 佛教大学, 保健医療技術学部, 教授 (00454231)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 介護予防 / 特定保健指導 / 前期高齢者 / 連携システム / 生活習慣病 |
研究実績の概要 |
本研究は,前期高齢者の効果的・効率的支援を目指した介護予防と特定保健指導との連携システムを開発し,高齢者の介護予防や健康寿命の延伸に資することを目的としている.平成27年度から研究を遂行し本年度で2年目が終了した.平成27年度は本研究に関する文献検索や法的根拠・制度などの確認・整理を行い,わが国の前期高齢者に対する支援の全容を明確にした.さらに,研究協力機関の2市町の特定保健指導の担当者に本研究の概要を説明し自記式質問紙調査に対するヒアリングを行った. 平成28年度は,平成27年度に引き続き文献検索や法的根拠・制度などの確認・整理を行った.自記式質問紙調査表はヒアリング結果を踏まえ加筆修正を行い,共同研究者間の検討を行い,さらに,ワーディングの留意点を整理し,修正を行い,結果のデータを図表化するレベルまで具体的に想定しながら推敲を重ねている段階である.また,本研究に対する倫理審査申請を行い,承認を得た.全国調査を行う前のプレテストの協力機関の調整に入った.
本研究の連携研究者;岸恵美子(東邦大学 教授),森河裕子(金沢医科大学 教授),森本茂人(金沢医科大学 教授),殿山範子(純真学園大学 講師)
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
大学を異動し研究環境の変化が生じた.新しい大学での教育や運営に奔走するなかで予定通りに研究を遂行することがむずかしかった.しかし,倫理審査の申請を行い承認を得ることができ本格的に研究を進める足固めはできたと考える. 全体的にやや遅れているが,質問紙調査内容は研究目的に照らして分析に耐えうる内容であること,回答しやすく回収率をあげることができることなどを再度検討している.調査表に時間をかけて推敲を重ねていることも遅れが生じた一因と考える.
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今後の研究の推進方策 |
平成29年度は,質問紙調査表のプレテストを実施し,年度内の全国調査の実施を目指す. ただし,官公庁の人事異動時期を考慮して,全国調査は12月には実施し,回収率が低い場合1月に再度協力依頼をしたい. 回収した調査表はすみやかにデータ化し,分析を開始する予定である.また,面接によるインタビュー調査を承諾した自治体へのインタビュー調査協力依頼の準備に入る予定である.
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次年度使用額が生じた理由 |
当初では,平成28年度に全国調査を実施する計画だったが,遅れが生じてしまい実施できなかった.そのため,調査の委託費など必要経費を平成29年度経費に変更した.
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次年度使用額の使用計画 |
疫学調査などを専門にしている業者を選定し,全国調査の調査表の発送から回収,さらにはデータ整理など一連の作業を含めた委託契約を結び,委託に必要な経費に充当する予定である.
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