研究課題/領域番号 |
15K11907
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研究機関 | 日本福祉大学 |
研究代表者 |
水谷 聖子 日本福祉大学, 看護学部, 教授 (80259366)
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研究分担者 |
松永 昌宏 愛知医科大学, 医学部, 講師 (00533960)
長谷川 真美 愛知医科大学, 看護学部, 助教 (00559148) [辞退]
水谷 勇 神戸学院大学, 人文学部, 教授 (60190641)
西尾 彰泰 岐阜大学, 保健管理センター, 准教授 (90402172)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | クロス・アディクション / 脳画像 / ストレス / 生活困窮者 / 家計のやりくり / 家計相談 / 人とのつながり / 地域社会とのつながり |
研究実績の概要 |
調査期間は、2015年度~2018年度とし、調査対象は、A団体のクロス・アディクションがあり家計相談利用者15名とし、定期的に行っている者10名、クロス・アディクションで生活困窮を繰り返している可能性が高く、家計相談を実施していない者5名とした。 調査Aは、①インタビュー調査、②歯科検診を1年に1回(60分程度)、調査Bは、①質問紙調査と②唾液の採取を年に9回(2ヶ月間)。調査Cは、①f-MRI撮影と質問紙調査を1年に1回。ささしまSCにおける家計相談と集団プログラム参加者を対象に、調査Dはフォーカスグループインタビュー(以下、FGIとする。)を年に1回(60分程度)。A団体の家計相談員並びにボランティアを対象に調査EのFGIを年に1回(60分程度)計画し、日本福祉大学の倫理委員会の承認を得た。 調査状況は、調査A:インタビュー調査と歯科検診は、対象者の予定に併せて進めている。調査Bの①唾液採取と②質問紙調査は、団体Aに委託して唾液の採取並びに、唾液採取時の質問紙調査を行っている。検体の分析は、今年度実施予定である。また、質問紙はデータ入力を依頼して進めている。調査Cのf-MRI撮影は、名古屋大学脳とこころの研究センターに設置されている、シーメンス社製3テスラ MRI装置 Verioを用いて検査を行う予定で、倫理審査に向けて手続き中である。調査Dの集団プログラム参加者のFGIを行う予定であるが、今年度から計画した集合プログラムを随時開催し実施時期を検討する。調査Eの家計相談担当者へのFGIは、6月ごろに開催予定で日程調整中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
調査対象は、A団体のクロス・アディクションがあり家計相談利用者15名としているが、A団体の活動内容の変化や職員並びにボランティアの体調不良などで体制が変わった。また、対象となる人々の体調悪化などもあり、調査実施予定時期に取り組むことができなかった。 倫理審査委員会の承認を得て、A団体の体制も整いつつあるため、一部実施時期の計画修正をしながら推進する予定である。 また、今年度より研究分担者の一部変更を行っており、前年度は体制の調整にも時間を要したため。
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今後の研究の推進方策 |
研究推進として、調査A:インタビュー調査と歯科検診は、対象者の予定に合わせて進める。調査Bの唾液採取と質問紙調査は、唾液採取終了し、質問紙調査結果入力に併せて検体の分析を進める。平成28年度9月ごろから実施予定である。調査Cのf-MRI撮影は、名古屋大学脳とこころの研究センターの倫理審査を6月ごろまでに承認を得て調査を具体的にする。調査Dの集団プログラム参加者のFGIを行うことができるように、7月ごろから月に2回程度実施し、1年後を目処に行う予定である。調査Eの家計相談担当者へのFGIは、6月ごろに開催予定で日程調整中である。A団体の体制も整いつつあるため、一部実施時期の計画修正をしながら推進する。
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次年度使用額が生じた理由 |
調査委託先の体制や分担研究者の進路変更などが重なり、予定通り、予算執行ができなかったため。
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次年度使用額の使用計画 |
新たに研究分担者を追加し、調査委託先の体制を整えつつあるため、使用計画の修正を行い、執行していく予定である。
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