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2018 年度 実績報告書

自治体の災害対応における標準的組織マネジメントモデルの開発と実装

研究課題

研究課題/領域番号 15K11930
研究機関兵庫県立大学

研究代表者

紅谷 昇平  兵庫県立大学, 減災復興政策研究科, 准教授 (10455553)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワード防災行政 / 災害対応 / 業務継続計画 / 災害対策本部 / 受援計画 / 地域防災計画
研究実績の概要

平成30年度は、同年6月に発生した大阪府北部地震、7月に発生した平成30年7月豪雨、9月に発生した台風21号による高潮・強風被害と北海道胆振東部地震を事例として、災害の特徴ごとの自治体の災害対応の実態及び課題について現地調査を行った。得られた重要な知見として、同一都道府県内で複数市町村が被災した場合、市町村ごとの災害対応の体制・能力の差異や都道府県の災害対応能力の限界により、十分な情報把握や支援活動が困難であったことが挙げられ、標準的組織マネジメントモデルの必要性が改めて明らかになった。また外部自治体による被災自治体への支援体制については、平成28年熊本地震を契機に導入された総務省による自治体の相互応援調整システムや災害マネジメント総括支援員の派遣制度が効果的だったが、被災直後の段階では、被災前の自治体の自主的な応援協定・応援体制の有無が早期の応援確保に影響したことを明らかにした。
また、アメリカの標準的な災害対応システムであるICSやアメリカの防災資格制度(AEM、CEM)等について研究会を開催し、日本における災害対応の標準的組織マネジメントモデルに求められる要件や標準的な災害対応ノウハウを様々な組織・個人に普及させるための仕組みについて検討を行い、災害時の自治体の組織マネジメントモデル案を開発した。
これらの研究成果は書籍や論文の刊行、学会発表を通じて社会に公表するとともに、研修等で活用可能な資料をホームページで公開した。さらに全国の自治体等の災害対応力の向上を目指した研修会を実施し、自治体や防災関係組織の職員等に対して成果を普及させる活動を行った。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2019 2018 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うちオープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件) 図書 (3件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 過去の災害教訓を活かす未来の人材を育てる~未知/想定外の災害にも対応できる社会を目指して~2019

    • 著者名/発表者名
      紅谷昇平
    • 雑誌名

      ほくとう総研情報誌

      巻: 103 ページ: 24-27

    • オープンアクセス
  • [学会発表] 大阪北部地震、台風21号の自治体の対応2018

    • 著者名/発表者名
      紅谷昇平
    • 学会等名
      2018年度日本災害情報学会・日本災害復興学会合同大会 緊急企画「台風21号、北海道胆振東部地震」特別セッション
    • 招待講演
  • [図書] 災害から一人ひとりを守る(「第4章災害対応のガバナンス」担当)2019

    • 著者名/発表者名
      共著(紅谷昇平、他29名)
    • 総ページ数
      242
    • 出版者
      神戸大学出版会
    • ISBN
      9784909364050
  • [図書] 災害に立ち向かう人づくり(「第3章災害対応の組織マネジメント」担当)2018

    • 著者名/発表者名
      共著(紅谷昇平、他17名)
    • 総ページ数
      300
    • 出版者
      ミネルヴァ書房
    • ISBN
      9784623082414
  • [図書] 教育現場の防災読本(「第3章第1節災害前の行政、第3節復旧・復興期の行政」担当)2018

    • 著者名/発表者名
      「防災読本」出版委員会(紅谷昇平、他37名)
    • 総ページ数
      618
    • 出版者
      京都大学学術出版会
    • ISBN
      9784814001651
  • [備考] 防災支援情報 自治体の防災体制

    • URL

      https://beniya-lab.webnode.jp/project/%E8%87%AA%E6%B2%BB%E4%BD%93bcp/

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公開日: 2019-12-27  

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