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2017 年度 実績報告書

塩生植物アッケシソウのバイオ燃料生産能と環境修復能の実証試験による評価

研究課題

研究課題/領域番号 15K11953
研究機関鳥取大学

研究代表者

山口 武視  鳥取大学, 農学部, 教授 (30182447)

研究分担者 岡 真理子  鳥取大学, 農学部, 准教授 (20324999)
研究期間 (年度) 2015-10-21 – 2018-03-31
キーワードアッケシソウ / バイオ燃料 / 耐塩性
研究実績の概要

国内で自生するアッケシソウの種子を用いて、ハウス内で砂耕栽培した。播種期を4月と6月の2水準、施肥量4水準(大塚ハウス液肥1号と2号の混合液を0,1,2,3倍量施用)を組み合わせた計8区を設けた。6月播種区は全区で苗立ち率が悪く、その後もほとんど生育しなかった。4月播種区の播種後216日では、1倍施肥区が最大で417g/m2、最小は0倍施肥区の279g/m2であった。かんがい量を変えたポット実験も行ったが、草丈、乾物重ともに差は認められなかった。
一方、岡山県瀬戸内市の自生地で、生育密度を目視によって3水準(疎、中、密)に分け、定期的に個体密度、生体重および乾物重を調査した。3月23日調査で芽生えを確認し、生育初期の個体密度は疎では720本/m2、密では最大60,000本/m2の苗立ちがあった。密の個体密度は日数の経過とともに低下し、10月12日調査では3,328本/m2となった。地上部乾物重は、6月1日調査では疎で109g/m2、密では361g/m2であったが、10月12日調査では疎は1,177g/m2と急激に乾物重が増加し、密の460g/m2に比べて約2.6倍となった。油分の多い種子は一様に登熟せず、かつ脱粒するため、採取時期の決定が難しいと判断された。
ヘキサン抽出の油脂含量は、種子では0.17g/gDW、NaCl無処理の地上部では0.05g/gDW、NaCl200mMでは0.03g/gDWであった。GC/MSで測定した脂肪酸(パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキジン酸、ベヘン酸、マルガリン酸)の合計は、ヘキサン抽出物の1/10程度の量であった。個体重が培地のNaCl濃度の上昇に従って増加したため、NaCl200mM培地では、NaCl無処理区と比較して、個体あたりの不飽和脂肪酸は約4倍、飽和脂肪酸量は約10倍増加した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2017

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 塩田跡地に自生するアッケシソウの栽培条件の検討2017

    • 著者名/発表者名
      山口武視・福中浩人・岡真理子・黒台真由・辻 渉・近藤謙介・野波和好
    • 学会等名
      農業生産技術管理学会

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公開日: 2018-12-17  

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