アッケシソウを圃場条件下で栽培し生育量を把握するとともに、脂肪酸生産能と環境修復能を評価した。アッケシソウは砂質土壌で良好な生育を示し、地上部の最大乾物重はm2当たり1.1kgであった。乾物ベースの総脂肪酸含有率は、種子では5%、地上部では0.9%であった。種子は脱粒するため正確な脂肪酸生産能の算出は困難であったが、地上部のm2当たり脂肪酸生産能は9.9gと見積もられた。一方、環境修復能をNa吸収能で代表させると、個体のNa含有率は15.3%であり、m2当たりNa吸収量は168.3 gと見積もられた。
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