研究実績の概要 |
知識創造サイクルモデルの構築及び検証については、これまで構築して来たメディア関連系システムをベースに、知識創造サイクルモデルの構築を行なった。本研究では知識創造と知識利活用を互いに逆の演算とみなし、それら両方を備えることによって、知識の正当性の確認を可能とする。 しかしながら、必ずしも知識創造演算が、適切に(すなわち逆演算が一意に定義できるという意味において)設定されるとは限らないため、制約条件、補助条件、確率的な演算を援用し、逆作用素を決定する必要がある場合も多い。その実例として、音楽情報の解釈モデルとして知られるHevnerの心理モデルを知識利活用としてみた場合の、知識創造に対応する作用その構成を、実例として、音楽解釈モデルの逆作用素の構成を行うことに成功した。(「メディアコンテンツを対象とした統計的一般化逆作用素構成方式とその楽曲メディアコンテンツ生成への適用」岡田 龍太郎、北川 高嗣他、情報処理学会論文誌57巻5号1341, pp.8211; 1354、2016)
また、オウンドメディアのユーザの滞留の状況から、どのようなコンテンツがより長くユーザを滞留させるに有効であるかを分析する手法の構成も行なっている。("Evaluation Indexes of Customer Journey for Contents of Owned Media",Kyohei MATSUMOTO, Takafumi NAKANISHI and Takashi KITAGAWA,In Proceedings of the 26th International Conference on Information Modelling and Knowledge Bases - EJC 2016,Tampere, Finland, pp. 395-402, Jun. 2016)
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
知識創造演算が、適切に(すなわち逆演算が一意に定義できるという意味において)設定されるとは限らないため、制約条件、補助条件、確率的な演算を援用し、逆作用素を決定する必要がある場合も多い。その実例として、音楽情報の解釈モデルとして知られるHevnerの心理モデルを知識利活用としてみた場合の、知識創造に対応する作用その構成を、実例として、音楽解釈モデルの逆作用素の構成を行うことに成功した。(「メディアコンテンツを対象とした統計的一般化逆作用素構成方式とその楽曲メディアコンテンツ生成への適用」岡田 龍太郎、北川 高嗣他、情報処理学会論文誌57巻5号1341、pp. 8211- 1354、2016)
また、オウンドメディアのユーザの滞留の状況から、どのようなコンテンツがより長くユーザを滞留させるに有効であるかを分析する手法の構成も行なっている。("Evaluation Indexes of Customer Journey for Contents of Owned Media",Kyohei MATSUMOTO, Takafumi NAKANISHI and Takashi KITAGAWA,In Proceedings of the 26th International Conference on Information Modeling and Knowledge Bases - EJC 2016,Tampere, Finland, pp. 395-402, Jun. 2016)
以上のように、逆問題を解く手法を用いた、知識創造システムの具体例を構成していること、2つのケースについて、モデル構築、および実装を行い、その有効性を確認できたという意味において、順調に推移している。
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