スマートフォン等のデバイスが持つセンサー情報から、そのスマートフォンを携帯する人間の移動軌跡を推定できるかという問題に取り組んだ。具体的な問題として加速度センサー、ジャイロスコープ、磁気センサーの測定データから、スマートフォンを持った人間が乗った電車が発車・停車したという状態を推定し、さらに電車の発停車の時間と時刻表のデータを突合することによって、駅名を特定することが可能である。実データを用いた実証実験の結果、このような攻撃が現実的であることを明らかにした。このようなプライバシー問題を克服するためには生のセンサー情報に対して適切なアクセス制限をかけることが有効である。
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