本研究は、(1) 音声の感情情報処理が音声言語の理解・記憶に及ぼす影響、(2) 音声の魅力情報処理が音声言語の理解・記憶に及ぼす影響、(3) 視覚情報処理が音声言語の理解・記憶に及ぼす影響、以上3点の検討を通して、記憶に残りやすい音声の要件を明らかにすることを目的とする。実験の結果、音声の感情情報処理が音声言語の理解・記憶に及ぼす影響、および音声の魅力情報処理が音声言語の理解・記憶に及ぼす影響は妨害的であることが示された。これに対して顔の表情の視覚情報処理が音声言語の理解・記憶に及ぼす影響は促進的であることが示された
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