本研究課題では,天文データ解析支援技術の一つとして,大規模な天体画像群を時系列解析することで変光星や突発天体を自動的に発見・追跡するフレームワークおよびそのための画像処理・パターン認識技術を開発した.大規模天体画像群において撮影時刻の異なる画像同士を対象に,それらの重なり領域検出と,位置合わせされた領域から変光星を検出する技術を開発した.前者については,高速な位置合わせ手法を開発することで大規模実験を可能とした.後者については,恒星の明るさによる適応的な変光星検出条件の決定による精度向上を実現した.また,恒星領域をガウス分布近似することにより,検出された恒星の位置精度の向上を実現した.
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