本課題では,新たなロボットシステムとして,双腕からなるそ合計14自由度を有する顕微鏡下で用いるマイクロサージェリーロボットと,動作角度を光学式エンコーダからリアルタイムに取得可能なマスタデバイスを開発した.これらの手術ロボットと操作インターフェイスを統合し,双方で14自由度,合計28自由度を有するマスタ・スレーブシステムとして構築した. 評価実験の結果,(1)開発したシステムにおいて身体イメージに関する多感覚錯覚が有意に生じ,(2)多自由度である方がより錯覚強度が増すことが明らかになった.これらの結果により,暗示的に行われてきた多自由度ロボット設計において,有益な指標をもたらすことが期待される.
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