本研究では,近赤外分光装置(NIRS)を用い安全動作行動時の脳血流解析を行った.ここではドライブシミュレータを利用して自動車運転を模擬し,運転中に安全確認のため指差呼称を実施することでドライバの脳血流率が増加する効果があり,また覚醒作用があることを確認した.次に危険予知インターフェースとして,自動運転のTake-Over時に指差呼称を行うことで,周辺確認のための注視点分布の拡大および視線停留時間が向上することを確認した.さらに指差呼称Take-Overにより道路環境全体の状況確認(Situation Awareness)を誘導し,安全なTake-Overを誘導できる可能性を示唆した.
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