前年度に引き続き,マルチプレックスネットワーク上における拡散誘起不安定化に関する研究を行った.これまでは,いわゆるチューリングパターンに類似したパターンの形成ダイナミクスに焦点を絞り研究を行ってきた.一方,本年度は,特定のクラスのマルチプレックス系において,これまでに報告されていない新奇なパターンが形成され得ることを発見した.これについて,特に,その発生メカニズムを理論的に明らかにするとともに,形成されるパターンの統計的性質を調べた. 進捗の都合から,上記の内容を論文にまとめ学術雑誌に投稿し,各種会議における報告するには至らなかった.
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