生体分子モーターは優れた運動効率、高い比出力を備えた分子機械である。本研究では多数個から成る生体分子モーター群を自在に操作する基盤技術を開発することを目的とした。その技術応用として集団で目的の物質を能動的に輸送・集積し、機能的な組織体へと集積するデバイス創製システムを提案する。上記の課題を達成するにあたり、1. 分子間相互作用を塩基配列情報に基づいて精密に制御できるDNAを用い、生体分子モーターの群運動発現系および目的物質を補足する方法論を確立させた。さらに、2. 光応答性のDNAを導入することで、生体分子モーターの群運動を光で操作可能なシステムの構築を行った。
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