本研究課題では、転写制御因子とそのターゲット遺伝子群の制御関係が調整因子(モジュレーター)依存的に変化するダイナミクスを記述した確率モデルを観測データから推定し、さまざまな転写制御因子の転写活性を制御するncRNA を網羅的に同定する。これにより、機能性ncRNA を効率的に探索するための転写調節ネットワークアトラスを構築した。シミュレーションデータおよび実データに本開発手法を適用した結果、以下のような成果を得た。(A)がん遺伝子 MYC を制御するノンコーディング RNA の発見、(B)モジュレーター因子の網羅的探索のための解析パイプラインの開発、および転写調節ネットワークアトラスの構築。
|