• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2016 年度 実績報告書

ケータイ端末を使った生物調査を成功させるには?トンボウォッチ!

研究課題

研究課題/領域番号 15K12154
研究機関国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構

研究代表者

山中 武彦  国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 農業環境変動研究センター 環境情報基盤研究領域, 上級研究員 (50354121)

研究分担者 中谷 至伸  国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 農業環境変動研究センター 環境情報基盤研究領域, 上級研究員 (30354088)
大澤 剛士  国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 農業環境変動研究センター 環境情報基盤研究領域, 主任研究員 (40554332)
立田 晴記  琉球大学, 農学部, 教授 (50370268)
二橋 亮  国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生物プロセス研究部門, 主任研究員 (50549889)
中 秀司  鳥取大学, 農学部, 准教授 (00443846)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2017-03-31
キーワード市民参加型生物調査 / 携帯電話 / エンターテインメント / トンボ
研究実績の概要

昨年度開発した市民参加型トンボ調査ゲームを使って、全国7ヶ所の小学校・大学・博物館・講演などでイベントを実施した。このゲームは、富士通FIPが開発・販売している携帯電話調査のツールの中に、過去の観察記録が見えるツールと、参加者同士が競い合う得点制度、トンボの特徴を検索できる簡易図鑑機能、の3つの新機能を加えて、参加者へのフィードバックを実現したものである。
システムの維持管理とサーバの保守に時間が掛かったため6月からのスタートとなり、トンボの発生期間5ヶ月間だけの実運用であった。その間、合計で21名から127件の投稿があり、トンボ目の61種が記録された。実施期間が短かった影響もあり、投稿件数はやや少なかったが、イベント当日だけの投稿だけではなく、その後の自主的な投稿も見られ、ゲーム機能の導入がモチベーション向上に働いていたと推察された。
一方、トンボに詳しい専門家からは「自分がためた貴重なデータを他人と共有したくない
」といった意見や、トンボの初心者からは「トンボの同定までするのは敷居が高い」などといった意見が寄せられた。また「投稿して点数をためるだけではなく、どんなトンボを撮ったのか主催者や参加者同士のコミュニケーションが重要ではないか?」「パスワードを入力するのが面倒で続けられない」などといった意見も見られた。
今後、登録手順を簡略化したりユーザビリティを向上するなど問題点の改善を行い、参加者と直接対話するネットワークの構築や貢献度に応じた仮想の賞与などを組み込んで更なるユーザの確保に努める予定である。

備考

各県参加者への簡単な参加説明書をウェブサイトに掲載した

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2017 2016 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] “市民科学”が持つ意義を多様な視点から再考する2016

    • 著者名/発表者名
      佐々木 宏展・大西 亘・大澤 剛士
    • 雑誌名

      保全生態学研究

      巻: 21 ページ: 243-248

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [学会発表] 一般参加型生物調査の効率化と成功へ導く提案-トンボ携帯調査ゲーム(続報)2017

    • 著者名/発表者名
      山中武彦・大澤剛士・中谷至伸(農環研)・二橋亮(産総研)・中秀司(鳥取大)・立田晴記(琉球大)
    • 学会等名
      第61回日本応用動物昆虫学会大会
    • 発表場所
      東京農工大学(東京都・府中市)
    • 年月日
      2017-03-27 – 2017-03-27
  • [備考] 生物情報収集プロジェクト

    • URL

      http://tombo.dc.affrc.go.jp/tombowatch01.html

URL: 

公開日: 2018-01-16  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi