携帯電話を使った生物調査のツールの中に、トンボの撮影ポイントを競い合うゲーム性を追加した「トンボウォッチ」を開発した。 このトンボウォッチを使って全国7ヶ所の教育機関でイベントを実施した。システムの維持管理とサーバの保守に時間が掛かったため5ヶ月間だけの実運用であったが、21名から127件の投稿があり、トンボ目の61種が記録された。投稿件数は少なかったが、イベント当日だけの投稿だけではなく、その後の自主的な投稿も見られた。これまで我々が実施した市民参加型調査では、イベント終了後に投稿が続くケースはなかったので、ゲーム機能の導入がモチベーション向上に働いていたことを期待させる結果であった。
|