研究課題/領域番号 |
15K12164
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
大澤 範高 千葉大学, 融合科学研究科(研究院), 教授 (30251721)
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研究分担者 |
梅澤 猛 千葉大学, 融合科学研究科(研究院), 助教 (50450698)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | プログラミング環境 / 可視化 / 複合現実感 / 3次元プリンタ / 学習支援 |
研究実績の概要 |
平成27年度は、プログラムの3次元実体化システムの設計・開発を行った。プログラムの要素の3次元形状はこれまでに研究したジグソーパズル表現を基に検討を進めた。ジグソーパズル表現は3次元形状によって型の制約を表現するが、複合現実感技術を利用する際のパーツの画像による認識にも役立つ特徴をもった形状となるように設計を行った。様々な引数をとる手続きやプログラミング上の定石と言えるデザインパターンやイディオムなどの形状に柔軟性が必要な要素についても検討を進めた。 また、3次元実体化を利用したプログラミング学習環境において複合現実感技術を利用するための画像によるパーツ認識に利用できる画像特徴量の比較評価を行った。3次元実体化されたパーツを用いる屋内物理環境における位置測位についても位置指紋とデッドレコニングを統合した新しい手法を提案し、評価した。さらに、プログラミングの際に不可欠な識別子の選択のための文字入力に関しては、仮想キーをつまむ動作によって誤入力を抑え、文字入力時間を短縮する手法の研究を進めた。また、手指を用いて仮想パーツを操作する際に問題となるパーツ解放時の位置ずれの軽減方法についての比較検討を行った。これらの研究成果は国内の学会において発表した。 最新研究動向の調査を、海外の国際会議 The 20th Annual Conference on Innovation and Technology in Computer Science Education(ITiCSE2015)および The 17th International Conference on Human-Computer Interaction (HCII2015) において行なった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
プログラムの要素の3次元形状に関する検討を進めた。また、3次元プログラミング学習環境において複合現実感技術を有効利用するために必要となる基礎的な評価を進めることができた。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き計画に従って研究を進める予定である。 課題としては、プログラムの3次元味覚化の研究に利用する予定である3次元フードプリンタが当初の販売予定から1年以上経過しているにも関わらず販売されていないということがある。平成28年度内の販売を待つが、入手が間に合わない場合には、別の機材・方法によって味覚化の研究を進める予定である。
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