海洋深層大循環(循環時間:1500年,循環距離:40000km)の始点(北部大西洋)から終点(北部太平洋)を構成する複数の水塊におけるウイルス組成(virome)解析を行い,海洋深層大循環に沿った系統組成の遷移とその動態メカニズムを明らかにすることを目的とした.北大西洋深層水塊中の9点,および中部太平洋深層水塊中の7点の試料のウイルス粒子由来DNAの配列解析を行ったところ,海洋深層生態系でのviromeの動態が確認された.この動態の解析結果により,海洋深層生態系における「viromeの動態メカニズム」および「細菌-ウイルス間の相互作用」の一端が明らかになった.
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