気体膜による分離技術は、省エネルギーや装置のコンパクト化など優れた特徴を持つ。特にDD3Rゼオライトは0.36nm×0.44nm の大きさの酸素8員環構造を有するため、二酸化炭素分子は透過できるが、メタン以上の炭化水素は透過することができないため、二酸化炭素と炭化水素の分離材料として期待されている。私たちは、DDRタイプのゼオライトの1種であるZSM-58膜の合成方法を開発した。ZSM-58膜の合成にはZSM-58結晶合成に用いられる試薬を使用した。ZSM-58膜は多孔質アルミナ上に薄膜化し作成した。作成したZSM-58膜はDD3R膜と同様に高い分離性能を有していることが確認できた。
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