微多孔質膜体を得るため、酢酸セルロース(CA)に完全アセチル化シクロデキストリン(AcCD)の分散膜体を検討した。50重量%までのAcCDを含有したCA/AcCD膜は、膜厚14~47μmの透明膜となった。He、H2、O2、N2、CH4及びCO2ガスについて、2気圧、35℃での、真空タイムラグ法により、CA/AcCDの透過係数(P)および理想分離係数(α)を測定した。 CAと比べ、CA/AcCDのP値が増加し、ガス分子中、運動直径最大のCH4ガスの場合、P値がより増加した。細孔を分子封入したAcCDを用いて膜のガス透過性を確認したところ、膜中のCDの細孔内をガスは透過していないことがわかった。
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