廃棄金属筐体は溶解過程を経てリサイクルされ,この溶解過程に起因して温室効果ガス大量排出という課題が生じる。この課題解決のためコールドリサイクル法が開発された。この方法は4段階で構成されている。最初に被移植板の欠陥部分が除去されて円形の穴になる。次に移植板が廃棄金属筐体のスクラップ部から切り出され、この移植板から移植カップがプレス深絞り成形される。そして被移植板の円形穴の周囲へ移植カップが摩擦圧接される。最後に摩擦圧接部の鍛造を経て予肉が切削除去され、被移植板は均一板厚を有する薄板にコールドリサイクルされる。この摩擦圧接の機構が解明され,提案法によるコールドリサイクルの可能性が明らかになった。
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