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2015 年度 実施状況報告書

付加価値、労働者、環境負荷、資源消費のハイブリッドLCA:スマートフォンを事例に

研究課題

研究課題/領域番号 15K12265
研究機関九州大学

研究代表者

金本 圭一朗  九州大学, 持続可能な社会のための決断科学センター, 講師 (20736350)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワードライフサイクル評価 / 多地域間産業連関分析 / スマートフォン
研究実績の概要

本研究は、デザイン、組み立て、部品製造、資源供給といった異なった役割を異なった国が果たしている典型的な例としてスマートフォンのiPhoneを取り上げ、各企業への個別調査と世界多地域間産業連関分析を組み合わせることで、経済、社会、環境、資源という4つの側面をライフサイクル全体で解明することを目的とする。具体的には、どの国がその生産過程を通じて、(1) どのような付加価値を提供しているのか、(2) どの程度の労働者数を提供しているのか、(3) どの程度の環境負荷を排出してきたのか、(4) どのようなレアメタルや他の資源を提供してきたのかを網羅的かつ詳細に解明する。
本年度は、まず、スマートフォンに関わる産業部門を世界多地域間産業連関表から調査し、それを踏まえたうえで、各部品のコスト、メーカー等に関わる情報を収集した。すでに、他の調査会社が公開している情報も多々あるため、どの程度利用すべきかを検討した。また、連携予定のデータベースについて、スマートフォンに関わる部門分類の拡張を行った。これにより、より詳細なグローバルな部品や製品の流れを追うことができると考えられる。また、アジア各国を対象にプロジェクトを行っている機関を訪問し、その機関の事務局長や研究員から現地での調査や連携の可能性等に関するヒアリングを行った。その結果、途上国で生産されているスマートフォンの部品調査のために協力頂くことで合意した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

次年度にむけて、研究のフレームワークは固まったため、概ね順調に進展している。

今後の研究の推進方策

現在、行っている個々の部品の調査を続けるとともに、生産している企業等を訪問して、サプライチェーンの特定とそれに伴う影響を調査する。

次年度使用額が生じた理由

計画していた出張に伴う調査よりも、文献等で行う調査を優先的に本年度は行ったため。

次年度使用額の使用計画

前年度行うことができなかったミーティングや企業訪問等を積極的に行う。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2016

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件)

  • [雑誌論文] Impact of Trade Openness and Sector Trade on Embodied Greenhouse Gases Emissions and Air Pollutants2016

    • 著者名/発表者名
      Moinul Islam, Keiichiro Kanemoto, Shunsuke Managi
    • 雑誌名

      Journal of Industrial Ecology

      巻: NA ページ: In Press

    • 査読あり / 謝辞記載あり

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公開日: 2017-01-06  

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