群馬県高山村におけるヒアリング調査を中心に行った。とりわけ明治時代からの土地台帳を閲覧し分析をして群馬県高山村における共有林の保護・再生と人口の流失と流入との因果関係を分析した。その結果、共有林の保護と再生を行うことにより人口流出を防ぎ、人口流入を促進することが可能ではないかという仮説にたどり着いた。なぜなら、共有林の再生・保護を行い、よりよい森林を作るためには、森林の手入等を行う人手が必要となるからである。また森林の再生を行うには、長い年月が必要となる。すなわち共有林の保護と再生は、公共事業のような一過性のものではなくて継続的なものである。以上のことが今回の研究成果の一部である。
|