研究課題/領域番号 |
15K12280
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
白井 裕子 早稲田大学, 理工学術院, 准教授(任期付) (90350363)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | フランス / 水マネジメント / 水資源 / 流域 |
研究実績の概要 |
2015年度は、フランス現地でテロが発生し、現地での調査は、危険なため渡航を見送った。このため日本で可能な研究を進めた。これまで2008年に実施した現地調査、2009年から2010年にフランスに研究で滞在していた期間に実施した調査、また2013年に現地調査を行っている。そこで、現地において行政の担当官や企業の技術者等から提供を受けた資料を整理し、改めて現地に問い合わせ等をして研究を進めた。(日本には、本研究が必要とする文献や資料がほとんどないため。)フランスにおいては、上下水道の業務は、行政のみが担当するものではない。民間と公共を行き来して、組織や制度を改変している。また改変の頻度も高いが、雇用は別で、雇用が不安定化しないように制度がしかれている。また河川に至っては、水管理局というフランスならではの組織が、流域毎に設立されている。この歴史的経緯において、フランスに世界の水メジャーが育ち、フランス企業が水マネジメントにおいてイニシアティブをとっている。しかしフランス現地では、評価が異なり、事業を民間から、公共に戻す動きもある。調査対象としているフランスの首都パリとフランス南部トゥールーズにおける水マネジメントの主体者を面的な広がりで取り纏める作業を進め、その中で、このトゥールーズでは、2013年の調査から、また変化が起こっていることも分かった。 現地と連絡を取りながら研究を進めているが、今後もフランスの治安が回復するのを待つと共に、危険が少ない地域に、調査対象地域を変更することも検討に入れている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究は、フランス現地での調査を主体としている。しかしフランスでテロが起り、2015年度の現地調査は見送った。このため進捗は遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
安全に調査を進められる地域に調査対象を変更することも検討している。
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次年度使用額が生じた理由 |
本研究は、フランス現地での調査を主体としている。しかしフランスでテロが起こり、2015年度の現地調査は見送ったため。
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次年度使用額の使用計画 |
2015年度に予定していた現地調査を次年度以降に実施する計画である。
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