20世紀から21世紀にかけて、工業社会から知識社会へと大きく変容し、複雑な問題を他者と協力して解決するための「21世紀型スキル」を身に付けることが強く求められている。 これに対して本研究では、「学びの場」のデザインを多主体が協働して実践するとともに、そのプロセスを記号過程として分析することにより、デザイン主体の「創造力を育むデザイン方法論」を探究した。すなわち、小学生や高校生を主体とした「対話によるデザイン」を実践し、創造的なデザインを生成するプロセスがデザイン主体の学習と成長を促すプロセスでもあることを明らかにし、「集団による学び」を組み込んだ新たなデザイン方法の可能性を提示したものである。
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