本研究では、オンラインコミュニティの回答者が提供している情報をモデル化することに取り組んだ。熱中症に関して援助されている情報は、熱中症の「発生前 - 発生後」の軸と、「知識 - 行動」の軸の2軸でモデル化した。仕事に関する対処行動は対話、対決、待機、無視、退去、自己責任、その他の7つに分類し、対処行動の方略を分析した。 市民が有する問題や悩みは千差万別であり、複雑な状況になるほど、同様の経験を有する人は少ない。オンラインコミュニティがもつ情報援助における優位性は、一般的な理論にとどまらない、市民の幅広い意見や実践しているアイデアの提案が得られる点であることが示された。
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