本研究では、食物アレルギー問題に対する新たな方法論の提出を狙った。2.45GHz帯のマイクロ波照射、ファイナノバブル水への暴露は、卵白アレルゲンの1つであるオボアルブミンのアレルギー性を最大で20%程度に低減した。またこれらの処理を落花生の種子について行うと、次世代の種子生産数に有意な差を観察した。またマイクロ波照射装置の改良を行い、今後は900MHz - 2.7GHzで広くその照射の効果が検討できる。一方で、ユズやグレープフルーツなどの食品香気成分は交感神経活動を亢進し、FNB水は副交感神経活動優位にした。これらは患者のアレルギー症状緩和へ向け利用する際の目安とできる。
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