食品製造において食品の色調管理は、商品の品質や差別化において重要な要素である。色の測定には食品の性状(溶液・乳化液・縣濁液・ゲル・粉末など)に応じて、一般に分光光度計や分光測色計などが用いられるが、いずれも装置が高価であり、積極的な利用にはつながっていない。本研究では、安価で入手可能なデジタルカメラに着目し、食品の品質管理への応用性について検討した。 モデル色素として青色色素であるスピルリナを用いて評価した結果、デジタルカメラと分光測色計の分析値には相関性がみられた。乳化エマルションの酸化安定性の評価にデジタルカメラを利用できることが示唆された。
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