平成29年度は前年度に引き続きリンゴナノベシクル中に含まれるmicroRNAの分析と大腸癌細胞への影響について解析を検討した。まず精製したリンゴナノベシクルを大腸癌細胞株へ添加した際の細胞増殖能や細胞死について解析した。リンゴナノベシクル添加群とコントロール群に有意な差はなかった。今後は、リンゴナノベシクル中に含まれる粒子当たりのmicroRNAコピー数の算出、microRNAを含む粒子集団の回収法の確立、表現型へ影響を与える粒子数の検討、リンゴナノベシクル中に多いmiR-159、miR-396、miR-166のターゲットmRNAの探索や機能解析、in vivo実験もあわせて検討していきたい。
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