筋肉細胞に糖取り込みを促進する化合物15種のうち、グラブリジン、4-ヒドロキシデリシン、キサントアンゲロールが筋タンパク質分解を有意に抑制した。グラブリジンは、p38/FOXO3a経路とグルココルチコイド受容体経路の阻害を介してデキサメタゾン誘導性筋タンパク質分解を抑制し、筋萎縮を予防した。また、グラブリジンは、運動中の酸素消費量を抑制する傾向を示した。さらに、糖取り込みを促進するEGCGとテアフラビンのGLUT4細胞膜移行促進の作用機構を解明した。しかし、EGCGは運動能力には影響しなかった。一方で、GLUT阻害剤フロリジンは、糖質利用の遅延に加えて運動中の酸素消費量と脂質代謝を抑制した。
|