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2017 年度 実績報告書

ガレクチン9分泌誘導を有した食品因子による新規アレルギー抑制

研究課題

研究課題/領域番号 15K12339
研究機関神戸大学

研究代表者

水野 雅史  神戸大学, 農学研究科, 教授 (00212233)

研究分担者 橋本 堂史  神戸大学, 農学研究科, 准教授 (90362764)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワードⅠ型アレルギー / フコイダン / 褐藻類 / ガレクチン9
研究実績の概要

これまでの研究で、フコイダン経口投与によってⅠ型アレルギーの抑止効果があることを明らかにしてきた。その機序から推察すると、感作後のフコイダン投与によってもアレルギー抑制が可能だと考えられた。そこで、BALB/cマウス(雌、5週齢)にOVA/Al(OH)3を5日毎に4回腹腔内投与し、4度目の感作から7日後にOVAを尾静脈から投与することによりアレルギー反応を誘導した。一方感作後のフコイダン摂取効果を見るため、フコイダンを2度目のOVA感作の1日後から毎日経口投与した。その結果、F-フコイダンの投与により直腸温度の低下に緩和傾向が認められた。先行研究の結果と総合すると、F-フコイダン摂取により大腸上皮を介してガレクチン9が血中に分泌され、分泌されたガレクチン9がマスト細胞の活性化を抑制することでⅠ型アレルギーを抑制していることが推定された。そこで、マスト細胞様株化細胞RBL-2H3を用いてインビトロ実験により、抗DNP-IgEで感作されたRBL-2H3細胞にガレクチン9を添加後、DNP-アルブミンでアレルギー反応を惹起すると抗原添加時に誘導される脱顆粒が抑制されることを明らかにした。以上の結果から、フコイダンによって大腸上皮から分泌されたガレクチン9は、感作後でもⅠ型アレルギーを抑制しうる可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2017

すべて 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] 食品に含まれる高分子多糖の機能2017

    • 著者名/発表者名
      水野雅史
    • 学会等名
      日本農芸化学会関西支部産学官連携シンポジウム
    • 招待講演

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公開日: 2018-12-17  

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