研究実績の概要 |
Foxo ファミリーは、寿命関連転写因子として知られている。ヒト FOXO3A 遺伝子におけるバリアントは、 ヒト寿命に直接影響を及ぼすことが報告されている。近年、Foxo1 及び Foxo3aは、カロリー制限(CR)における寿命延長及び加齢における悪性腫瘍発生に関与すること報告した(Yamaza et al, Aging Cell, 2010)(Shimokawa et al, Aging Cell, 2015)。一方、本研究着目分子である miR-22-3p は、Foxo ファミリーと相互作用していると推察されているが、その作用機序は明らかではない。そこで、CR を施した Foxo3a ヘテロ欠損ファミリー(Foxo3a+/--CR)マウスを用いて、血中 Ago2 結合型 miR-22-3p 発現を解析した。その結果、Foxo3+/--CRマウスにおいて、miR-22-3p 発現は上昇していた。この結果は、Foxo3a は CR において miR-22-3p 発現調節を担っていることを示唆する。
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